【引退ブログ Vol.3】
加賀敬浩(サーブル/理工学部/慶應義塾高等学校出身)
【引退ブログ Vol.3】
加賀敬浩(サーブル/理工学部/慶應義塾高等学校出身)
平素より大変お世話になっております。本ブログを担当します理工学部4年の加賀敬浩と申します。
布施、紹介ありがとう。
布施に勧められた漫画達はどれも結局最後まで頑なに読みませんでした。引退後には読もうと思います。もう一度教えてください。
布施慶馬といえばまさしく文武両道。夏休み期間など、昼過ぎまで共に道場で練習し、それから自習室に直行していた彼の姿には尊敬の念を抱くばかりでした。カードキーの壊れたホテルで一番に喜びを分かち合えたことを本当に嬉しく思います。慶早戦まで残りの期間、お互い頑張ろう。
そういえばある時期から飲みに誘っても渋られるようになりました。事情もあるんでしょうが断られ続けるのもだるいんで引退後はたまには来てください。
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本題に入ります。
引退ブログという機会をいただき、自分の大学生活・フェンシング競技人生について思い返してみると我ながらもう少し器用にこなせなかったのかと振り返られます。勉学面においてはほとんど毎日通学して多くの時間をあてて課題をこなすことでなんとか単位を取得し、フェンシングにおいては長期的に実力が停滞していることを自覚しながらもその活路を見いだせないでいることに苦悶してきました。
本文では上記内容を踏まえて、4年間の中で考えてきたこと、そして引退間近となりようやくと気が付いたことを書き留めておこうと思います。
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「4年間はふつうに長い。」
一つ上の先輩の引退式でさとけんさんが言い放った。他の先輩方もそれぞれに名言を残して引退していったが、このフレーズが最も頭に残った。自分も今、同じことを思う。
思い返してみるとそれまでの自分は上級生の練習指示に従って、漠然と上達したいと思いながら活動をしていた。その日その日ごとになんとなくの試行錯誤を繰り返し、わずかな上達を実感する一方で、目標には近づいていていないことを自覚していた。長い苦悶の日々であった。
無意識の内にこの状況に危機感を覚えたのは引退式の次の練習日であったと思う。実力の伴っていた上級生らがいなくなり、閑散となった練習を仕切ることとなってから、本格的に自身とチームについて考えるようになった。はっきりとチームの力が大きく低迷することが感じられ、考えざるを得なかったことも火付け役であったように思われる。それからの日々もまた長いものであった。
前述の通り4年間という月日は自分にとってふつうに長いものであった。その一方で、この1年間に絞って考えると過ぎ去っていく一日一日に焦りを覚えることも少なくなかった。「リーグ戦3勝」や「慶早戦勝利」といった明確な大目標を据え、それに向かって逆算した小目標に沿って活動していく日々はあっという間に過ぎ去っていった。瞬間瞬間にフォーカスを当てて考えてみると時間というのは短く、無駄にできぬものだと実感された。月日は常に流れゆくもの、“足踏み”している時間はない。
これが私が部活動を通じて得た1つ目の”気づき”であった。
~閑話休題~
“足踏み”するとはどういうことか。
これは布施に勧められる前に読み始めたために読み続けられている漫画の受け売りになるが、
足踏みとは、「目標の詳細や期限を設けないがために失ったモノ・時間を正しく認識できておらず、現実的な反省や改善を放棄している状態」を指すという。
これは部活動の中での2つ目の”気づき”につながる。
じつのところ、私はどんな活動においても「やってりゃなんとかなる」という精神で物事に取り組んできた。そのために勉学ではとりあえず毎日通学して時間をあてることで課題をこなし、フェンシングでは漫然と上達に向けた練習を積み重ねていた。しかしながら、進級や実力向上といった最低限のラインは達成しつつも掲げた目標には届かず、またその原因を見いだせないことに悶々とすることが多かった。
時は再び引退式に戻る。新体制となり最初のミーティングでチームの大目標をメンバに共有した。そこでふと、不安感におそわれた。どうやって大目標を達成するのか。ここで初めて今までの自分が真には目標を達成できずにきたことを自覚させられ、このままでは同じ轍を踏むことを認識させられた。
2つ目の”気づき”はこの時に得られた。本格的に大目標達成への道のりを考える中で小目標を刻むこと、そしてそれらの期限を明確に定めることが重要であると必然的に気づかされた。それからの日々は毎日成果を確かめ、過ぎ行く時間を確かに感じるものであった。
引退を目前とする今、改めて思うのは、長く感じられる月日も去り行く時間の積み重ねであり、足踏みをしていられるほど長くはないということだ。これらのことは今までにも多くの人に言われてきたように思う。一方で、真にその意味を理解し、自身の糧とするにはその重要性に自身で”気づく”必要があると教訓付けられた。
これを本ブログにおける3つ目の”気づき”として文章を締める。
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ありきたりで優等生風の文章となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
結びではございますが、フェンシングを通じて、また大学生活において大きく関わってくださった皆様へ感謝の意を述べさせていただきます。
はじめに監督,コーチ,諸先輩方。
フェンシングについて、サーブルについて、また人間としての在り方について、多くのことをご教示いただき本当にありがとうございました。ケガが多く、技術をなかなか習得できない私に対して、最後まで懇切丁寧にご指導いただき大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。慶早戦まで残り僅かとなってしまいましたが引き続きよろしくお願いいたします。
つぎに後輩へ。
こんな感じの僕でしたが1年間ついてきてくれてありがとう。副将として、サーブルリーダーとして何かしらポジティブな影響を与えられていたら良いなと思うばかりです。僕にとって今年のサーブルの雰囲気は我ながら最高でした。みなのエネルギッシュなパワーのおかげであることは言うまでもないです。大好きです。慶早戦まで力を貸してください。
来年度以降、今年まででは聞けなかったような結果報告や見られなかった景色を見せてくれるのではないかと割と本気で思っています。応援しています。飯とかは、おいおい行きましょう、、、
同期へ。
4年間ほんとーーうにありがとう。特に幹部メンバに対しては食い違いや多くの迷惑をかけたことを自覚しています。すんませんでした。そしてありがとうございやした。
はじめはもう少し人数がいたように思いますが、気がつけば8人になっていました。そんな中に連日連夜を一緒に過ごすような、ここまで気心が知れた仲間ができるとは予想だにしませんでした。残りの期間、少数精鋭の4年の存在感を知らしめましょう。
永嶋,慶太,おたけ,SDの皆へ。
みんなとは学期中、大半の時間を共にしたように思います。部活を言い訳に試験や課題から逃げつづけた僕を毎度助けてくれてありがとう。引退して、卒業までこぎつけられたらゆっくりと飯でも行こう。
最後に両親へ。
いつもいつも本当に多くのサポートをありがとうございます。ここで感謝の念を示させていただきます。特に僕が剣道をやめ、フェンシングを始めると伝えた時にその決断を後押してくれてありがとうございました。よく「部活に入っておいてよかったね」と言われる通り、その決断のおかげで充実した日々を過ごすことができ、またたくさんの仲間を得ることができました。多くの心配や負担もかけてきました。院進も含めてもう少しお世話になりますが、出世払いで時間をかけて返していく所存です。
最後にリーグ戦やインカレなど、度々応援に来てくれてありがとうございました。嬉しいので慶早戦にもぜひ来てください。よろしく。
また、その他多くの人に支えていただきました。御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
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さて、次の担当は”cool guy”こと和田大河です。
地元を同じくし、塾高入学前からの顔見知りであった彼とは既に9年来の付き合いとなりました。知り合った当初は挨拶を交わす程度の馴染みでしたが、偶々同じ部活を選び、偶然にも同じ学部・学科を選択する中で最も苦楽を共有する同士となりました。
互いに院進する身、これからも、その先もよろしく!
決して自分をひけらかさない彼。実は爆弾エピソードを隠し持つので、残りの期間にぜひ問い質してやってください。
そんな多くを語らぬ男は心の内に何を秘めるのか。普段は聞けぬ、溢れる思いが綴られるであろう(??)和田のブログにご期待ください。